予防歯科
80歳で20本の歯を残すために
日本では今、「8020運動」と言って、「80歳で20本の歯を残しましょう」という運動があります。当院で、80歳になってもできるだけ歯がたくさん残せるようにしてみませんか?
患者様の大切な歯を守るためにも、当院の「P.Mプログラム」のご利用をおすすめします。
P.Mプログラムとは
P.Mプログラムでは、「問診」「口腔内写真撮影」「歯垢染色と磨き残しの確認」「ブラッシング指導」「PMTC」「フッ素塗布」などにより、ご自宅でのケアを見直すほか、歯科医院でプロによる歯のクリーニングなどを受けて頂き、大切な歯をお守りするプログラムです。定期的に受けることで、歯の健康を良好な状態に保つことが可能となりますので、末永く天然歯を維持するためにも是非ご活用ください。
除菌療法による病気予防
当院では少ない負担で効果的に病気を予防したり、症状を改善させたりするために、お薬を使用した内科的治療を積極的に行っています。「3DS」や「歯周内科治療」などの除菌療法により大切な歯を健康に保ちます。
3DS
3DSとは、専用の薬剤を注入したマウストレーを装着することで、虫歯菌(ミュータンス菌)を除菌する治療方法です。唾液検査(カリエスリスク検査)で虫歯菌の量が多かった方などに特におすすめです。
3DSの流れ
1回目
患者様専用のマウストレー(3DSトレー)を作製するために、歯型の型取りを行います。
2回目
<PMTC(専門的な歯のクリーニング)>
担当の歯科衛生士が、お口の中を徹底的にクリーニングします。歯の表面に棲みついている虫歯菌を、専用のブラシで徹底的に除去します。
<3DSによる除菌>
歯の表面に残っている虫歯菌を、3DSトレーに注入した専用の薬剤で除菌します。
<ご自宅での除菌>
次回ご来院時までの7~10日程度、ご自宅で通常のブラッシングの後に、3DS除菌(5分間)を毎日行って頂きます。
3回目
2回目と同じ内容の処置を行います。これで、3DSによる除菌療法は終了です。
60日後
3DSによる除菌療法が終了してから60日後などに、再度、唾液検査を行って虫歯菌が効果的に除菌されているか調べます。
歯周内科治療
お薬で歯周病菌を除菌することで、お口の中を清潔にする歯周内科治療です。当院では、位相差顕微鏡やリアルタイムPCR検査などで、口腔内の歯周病菌の活動性を確認した後、「ジスロマック」「ペリオバスタージェル」「オゾンジェル」などを併用して除菌します。歯周病が進行していない場合でも、除菌することで進行しにくくすることが可能ですので、歯周病予防としても最適な方法であると言えます。
歯周内科治療の流れ
1歯周病菌の活動性のチェック
位相差顕微鏡で歯周病菌の活動性をチェックします。オプションで、歯周病菌のDNA検査(リアルタイムPCR検査)を受けて頂くこともできます。
2除菌療法
検査結果に基づいて、歯周病菌の除菌を行います。オプションで、3DSを受けて頂くこともできます。
3初期治療
スケーリング(歯石取り)などの歯周病初期治療を行います。
4歯周病菌除菌の確認
位相差顕微鏡やリアルタイムPCR検査(オプション)を行って、歯周病菌が効果的に除菌されたかどうかを確認します。
予防歯科で大切なこと
予防歯科により歯を病気から守る上で大切なこと。それは、患者様ご自身が「予防の重要性」をしっかりと理解されることです。
当院では、患者様に予防の重要性をご理解頂くために、症状のある初診時に、症状発現の原因についてご説明して、予防の必要性と有効性についてお話しします。その際には、位相差顕微鏡を使って、ご自身のお口の中にどれだけの数の細菌がいるのか、また、それがどのように活動しているのかなどを画像でご確認頂きます。
また、治療終了時にも再度、予防の重要性をお話しさせて頂き、カウンセリングルームで予防プログラムをご説明します。
3~4ヶ月に1回は定期検診を
当院では、バイオフィルム(磨き残し)の病原性の観点から、3~4ヶ月に1回程度の定期検診をおすすめしています。検診終了後、次回のご予約をお取り頂くようにしています。また、次回ご来院時の3日前に、オートコールによる電話で予約確認を行っています。
定期検診を受けることで「10年後の歯」が変わります
適切なブラッシングなどのご自宅でのケア(ホームケア)だけでなく、歯科医院で定期的にケア(プロケア)を受けることで、「10年後の歯」に違いが生じます。定期検診を受けられている方のお口の中と、そうでない方のお口の中を比べた時、受けられている方の方が虫歯の再発率が低かったり、歯周病の進行が遅かったりする場合があります。
10年後も歯の健康状態を保つためにも、そして高齢になってもご自身の歯でものを噛み続けるためにも、できるだけ若いうちから歯科医院で定期検診を受けられることをおすすめします。